自立を目指して花を丹精


  仙台ローズガーデンでは、最新の設備によって自動化されている一方で、質の高い花を出荷するため、一本一本枝を折り曲げるなどの細かい作業が行われています。
  必要のない芽や花、つぼみを取る作業。収穫、選花作業。花束やアレンジメントを作成する作業。製品を箱詰めして 荷札を貼る作業。清掃作業。
  こうした日常的な作業に加えて、仮植、定植、枯れ枝切りなど、人の目と手を必要とする仕事は数多く、これらの作業に、十八歳から四十代後半まで、男女四十人の利用者たちが、十三人の支援員と共に取り組んでいます。一人ひとりの利用者の適性や実情に合わせて作業内容を考え、お互いに声を掛け合ったり、真剣な表情で作業に集中したりと、生き生きと働いています。

  仙台ローズガーデンは福祉的就労の場を提供するもので、最終的には利用者がここを巣立って一般就労を果たすことを目的としています。作業内容を理解したうえで自分の役割を果たし、用具・道具の準備から後片付けまでを責任もって行えるようになることで、他の職場でも能力を発揮できるようになることが期待されます。
  もちろん仙台ローズガーデンでも、障がい者が自立に要するだけの額を支給できることを目指しています。個々人の年金収入を考えに入れても、もちろんその実現は決して容易ではないです。
仙台ローズガーデンでは、生産した花卉を一般の市場に出すのではなく、会費を納めることで活動を支援する後援会員にお届けする仕組みをとっています。後援会の輪の広がりこそが、自立支援のためのカギとなっています。