最新かつ高度な栽培技術を駆使


  仙台ローズガーデンの温室では、一万株(十三種類)のバラと三千株(八種類)のガーベラが栽培されています。
ここで育てられるバラとガーベラは一般の市場に出荷されることはなく、後援会員に直接届けられ、花が咲くのは後援会員の自宅やオフィスに飾れた時です。年間の切り花の出荷本数は、バラが十六万本、ガーベラが二十三万本予定されています。
  仙台ローズガーデンでは、ロックウール栽培によって花を育てています。花の苗をロックウールと呼ばれる素材に植え付けて、一株単位で管理します。その株の並んだベットは一列ごとに銀色のシートでくるまれており、中を通るパイプから、肥料を配合した水が供給される仕組みです。この栽培方法には大量の水が必要ですが、温室の屋根から樋をつたって地下のタンクに集められた雨水が利用されています。
  ベットはパイプを組んだ上に乗っているため、利用者と支援員は地面に屈み込むことなく作業ができるようになっています。足元はほとんどがコンクリートになっており、作業の際の移動も容易です。   

  防除もほぼ自動化されています。天井から吊り下げられたパイプが、ポットの列の間を移動しながら防除液を散布します。また、上を見上げると二種類のスクリーンが、自動で伸縮して温室内の環境を保持している様子が見られます。一枚は遮光用であり、もう一枚は遮光に加えて、保温と、屋根からの結露の落下防止の役割を担っています。  
  設備ばかりでなく、バラの栽培法にも最新の技術が導入されています。枝をペンチで適度につぶして折り曲げてしまい、新しく出た枝芽を出荷用の切り花に育てるのです。倒伏させた枝には花は咲かせず、葉が光合成を行うことで新しい枝に養分を補給する仕組みです。